今日は以前「ウルトラマン」のときに出てもらった近所のAtsushi君が遊びに来ました。
今日はというか、今日もです。だいたい平均週1ペースで立ち寄ってくれてて、考えたら1番の常連さんかもしれないです。
10日程前くらいに来たときに『.5』のkojiさんがメキシコから買ってきた十字架を見てドラキュラの話になりました。
Atsushi君もかなりのって楽しんでくれてるみたいなんで流れ上ここにドラキュラが来るってことになりました。
「ここにドラキュラ来ると?」
と、目をきらきらさせて聞かれたら
「来ないよ。来るわけないし、実際いないよ。」なんてとても言えませんでした。
深夜2時過ぎ、風が生温かくなってきたと思ったらガラスとガラスをこすりあわせたようなキィー・ギィーーっという音が鳴って耳が痛くなる。その時にはもうドアの向こうにはドラキュラが立っている。
みたいな、ベタな感じの話をしました。
目の前の交差点にはこうもりがたまに飛んでいて、Atsusi君の家にも入ってきたことがあるらしく、そこまで繋がればドラキュラがミューカスに来るという話も俄然信憑性が増します。
Atsushi君も興奮してきて、「じゃあ、俺が助けに来てあげる。家にピンポンしに来てくれたら飛び起きて助けに来る」って言ってくれました。
そのときの格好はというと、両手を横に肩と水平に広げ、足は閉じた状態の、十字架のポーズでピョンピョン跳ねながら来るといいます。ドラキュラの動きを封じるためだそうです。
あまりの滑稽な姿に私もだんだんのってきました。
で、実際にドラキュラが来たときの作戦会議なんかもやりました。
まずは、人員配置。 Atsushi君と今日来てくれた友人のKohei君は店内1階の中央あたり、夏に帰省してた私の友人(Atsushi君は東京のお兄ちゃんと呼ぶ)は階段に、『.5』のkojiさんは2階を1人で担当、私は一番危険な入り口の前にされました。
助けてもらうはずなのにどうして1番危ないとこなのかと反論しようと思いましたが、私の職場だし、どうせ作り話だからいいかと、おもいとどまりました。
守備はこれでまぁ万全ということにし、次は攻め
十字架のポーズでドラキュラの動きを封じたとこで、家から持ってきた武器でサッっと切りつけるそうです。 連れにミイラ男がいた場合は包帯を剥ぎ取り虫が湧いてる皮膚に殺虫剤をかけるそうです。
「俺は、こう見えて、足も速いし、動きも速いから大丈夫!」
と、言ってくれました。
自覚の部分がおかしくて爆笑していたら、怖い話をしてるのになぜ私が笑っているのかがひっかかったんでしょう。
「本当に、本当に、ドラキュラ出ると? 嘘つきは泥棒の始まりやけんね。」
と強く言ってきました。
真っ直ぐな目で問われると、嘘つきという言葉の重さにも揺らぎ
「ごめん・・・」 と、喉まで出かかりましたが、
すぐに飲み込み、夢を与える楽しい嘘つきになる決意をしました。
そんなこんなで10日程前に別れたんですが、今日また友人を連れ立ち寄ってくれました。
病み上がりらしく、マスクをかけての登場。特等席に座るなり、みんなに危険が及ばないようドラキュラがいることを黒板に書いて知らせたいと言い出しました。
後で消す手間も考えながらチョークを渡すと、早速黒板に向かいはじめます。
激しい筆圧に奔放な書き殴り、おそらく彼も私同様、画家への道は遠いことでしょう。
突っ込みませんでしたが、完成したのはただの『ヒゲのおじさん』でした。
それから、今日までの間にリサーチしたドラキュラとの戦い方を話してくれました。
母親からは、朝日しか倒す手段は無いと言われたらしいですが、Atsushi君なりに考えた作戦は血を吸って生きているくらいだから、逆にぶっとい注射器を使い血を抜きまくればいいとのことでした。そして、干からびたとこを掃除機で吸う。これで勝てるとの結論に達したらしいです。
マスクをずらし、アクション付きで噴き出す涎も鼻水も気にかけず力説してくれました。
また、紙とペンを用意させられると今度はチラシ作りをはじめました。
ドラキュラが来る前にお客さんに帰っていただくため、これをコピーして配れと指示されました。
そうこうするうちに、Atsushi君のおばあちゃんとKohei君のお母さんがお迎えに来られました。
今日はじめて話したKohei君のお母さんから
「万徳町は今、深夜2時のドラキュラの話でもちきりですよ。」
と言われました。 とても優しく楽しげな話し方だったので悪くは思われてないようだと安心はしましたが、奥様方の中には痛い奴がいると思ってる人もいるだろうと想像し、少し恥ずかしくなりました。
それから、2人の少年は硬い挨拶をさせられて、保護者と一緒に帰って行きました。
よほどの芯を持ち合わせていない限り、人は良くも悪くも染まる生き物です。
例えば怖い話をするときに、31年間生きてきた中での精一杯のグロさや、恐ろしさを出せば相当怖がらせることもできます。でも、心の成育がすんでないまだまっさらな子供たちにいったいどこまで刺激を与えてよいものかは分かりません。
結局判断基準は、自分やだいぶ理解しているつもりの身近な人に置き換えてってことになりますが、実際、私は小学校4年生まで、女の人の裸や筋肉ムキムキの男が出てくる漫画は怖くて読めませんでした。
もし無理やり読まされてたら取り返しのつかない変態になってたかもしれません。
また、かわいがるのと甘やかすのとの境界線も微妙です。
芯があると信じて何も考えなくていいのかもしれないですが。
影響を与えるものとして正しい環境でいたいと思えばいつもどっちだろうが付きまとっています。
恋愛も子育ても大変だろうなと思いました。
ドラキュラニチュウイ
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