2009年7月7日火曜日

ROCKS



前回の最後にふれたとおり本の紹介をしたいと思います。
本日ご紹介するのは、販売と出版、両方の業務を兼ね、今、日本で最もハイセンスな書店の一つとして評判の高い『渋谷パブリッシングブックセラーズ』が満を持して出したオリジナルマガジンROCKSです。


ROCKS とは「流行り廃りとは無縁の、生き様の変わらない人たち」という意味で、この雑誌は現在の安易なプロモーション主義と決別し、表現したい人だけが集い、新たな価値観が生まれていく場所であると編集人の福井盛太氏は冒頭で述べています。

とても硬派なスタンスの雑誌作りというところがそそりますし、中身を見るとそれが嘘でないことが必ず分かります。

雑誌の規格も他のそれに比べると特殊的に大きく、また紙質にも大変なこだわりが感じられました。

創刊第1号を飾るに相応しい21人のROCKS達の錚々たる顔ぶれと、特別企画『気骨の活字』の3人のコラボレーションには超圧巻の一言です。

ROCKS SPECIAL 『気骨の活字』

川上 未映子/ 文筆歌手(芥川賞受賞) 「私の名はコスモス」短編小説
谷川 俊太郎 / 詩人 「告白」
森 達也 / 映画監督 「現場の記憶」

ROCKS 17

1 鈴木 寛 「自壊する近代」
2 岡田 武史 「美しい判断」
3 小林 紀晴 「木落し坂」 
4 古田 敦也×藤井 フミヤ 「ミュージシャンは、なぜもてる?」 
5 新井 敏記 「南東アラスカに住む」 
6 野口 美佳 「弱い男」 
7 TNP 「Tokyo Work Style」 
8 石渡 進介 「スタヲタの条件」 
9 松原 隆一郎 「考える空間」 
10 中井 美穂×青池 保子 「エロイカより愛を込めて生んだ漫画家の頭の中」 
11 岡沢 高宏  「SHINJUKU」
12 若木 信吾×浅野 忠信 「信」
13 来栖 けい 「ボクの美食論」
14 幅 允孝 「瞬間ブックレビュー(氷・砂・カビ・輪切り)」
15 渡辺 一志×泉谷 しげる 「男の仕事としての映画」
16 ドクター・セブン 「J-かうんたーかるちゃー。」
17 野口 卓也  「夜の船で羊のような僕が」

川上さんの「コスモス」で深く入り込み、谷川さんの「告白」でグルグルに飛ばされ、森さんの気取らないありのままの自己認識に関心してる頃、右と左のページを押さえる指の腹に何とも言えない好感触がありました。
暖かく、柔らかく、それでいてベタベタしない。 紙そのものに意識が行くと、発色も良くとても丈夫であることに感動し、、そこからはただ楽しんでやろうとページをめくり続けました。


決して流行には迎合しないというROCKS達の朗らかながらも熱いスタイルは、きっと、前を向いて歩いてる人たちの励ましになると思います。
雑誌という少しチープなイメージをもたれがちなカテゴリーには入りますが、読んで、見て、触って、と、本というものの楽しみ方を再認識、新発見させてくれる素晴らしい1冊です。






                  From Kenshi

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